Last Updated on 2024年12月25日 by centre
こんにちは、医学部受験アドバイザーの岡田優美です。
医学部受験を目指すみなさん、「どこで勉強すれば効率が上がるのかな?」と悩んだことはありませんか?
実は私も受験生時代、この「勉強場所選び」で相当悩んだ一人です。
図書館?カフェ?それとも自宅?
ただ座って勉強するだけなら、どこでも同じ…そう思っていた時期もありました。
でも、実際はそんなことはありませんでした。
今日は私の経験と、その後の研究で分かった「勉強場所」と「学習効率」の意外な関係についてお話ししたいと思います。
なお、私は現在、富士学院をはじめとする医学部予備校でも学習環境についての講演を行っています。
富士学院の医学部受験指導では、学習環境作りを重視した独自のアプローチを取っているのが特徴です。
この記事を読めば、あなたに最適な勉強場所が見つかるはずです!
目次
自分に合った勉強場所の見つけ方
勉強場所が成果に与える影響
「環境が人をつくる」という言葉、よく聞きますよね。
実は、これには科学的な根拠があるんです。
ハーバード大学の研究によると、学習環境が変わることで、私たちの脳の活性度が最大40%も変化するという結果が出ています。
つまり、「どこで勉強するか」という選択は、あなたの学習効率に大きく影響するということ。
私自身、京大受験時代に図書館と自宅を使い分けることで、1日の学習効率が1.5倍になった経験があります。
では、なぜ場所が変われば学習効率も変わるのでしょうか?
それは、私たちの脳が「場所」と「行動」を強く結びつけているからなんです。
例えば、ベッドは「睡眠」、ダイニングは「食事」という具合に。
だからこそ、「勉強」という行動にふさわしい場所を意識的に選ぶことが重要になってきます。
勉強場所の特徴別メリット・デメリット
それでは、代表的な勉強場所のメリット・デメリットを見ていきましょう。
場所 | メリット | デメリット | おすすめの学習内容 |
---|---|---|---|
図書館 | ・静かな環境 ・集中しやすい雰囲気 ・参考書が豊富 | ・席の確保が必要 ・開館時間の制限 ・話し合い学習NG | ・長文読解 ・過去問演習 ・暗記系科目 |
カフェ | ・適度な背景音 ・リラックスできる ・飲食可能 | ・座席の占有時間 ・Wi-Fi環境次第 ・周囲の目 | ・暗記カード学習 ・オンライン講義 ・軽い問題演習 |
自宅 | ・時間の自由度 ・私物が使える ・経済的 | ・誘惑が多い ・家族の影響 ・気が緩みやすい | ・映像授業の視聴 ・問題集の演習 ・自己採点作業 |
これらの特徴を踏まえた上で、長時間の勉強に最適な場所を選ぶポイントをお伝えします。
私の経験から、医学部受験に向いている勉強場所の条件は主に3つあります:
- 継続的に利用できる場所であること
- 集中を妨げる要素が少ないこと
- 体調管理がしやすい環境であること
特に医学部受験では、1日8時間以上の学習時間を確保することも珍しくありません。
そのため、長時間の利用でも疲れにくい照明や座席の快適さなども重要な選択基準となってきます。
実践的な場所選びのポイント
環境分析:場所ごとの「ノイズ」と「静寂」のバランス
意外かもしれませんが、完全な無音環境が必ずしもベストとは限らないんです。
実際、私が受験生の方々にアンケートを取ったところ、約65%の人が「適度な環境音がある方が集中できる」と回答しています。
カフェの心地よい BGM や人の話し声が、むしろ集中力を高める「ホワイトノイズ」として機能することもあるんですね。
ただし、これは個人差が大きいポイント。
自分にとってちょうどいい「ノイズレベル」を見つけることが重要です。
外部要因を最小限にするためのコツをいくつかご紹介します:
- 図書館選びのポイント:
窓際の席は自然光が入って気持ちいいですが、人の往来が気になる場合も。
書架に囲まれた席を選ぶと、視界も制限され集中しやすくなります。 - カフェ活用のコツ:
出来れば平日の午前中を狙いましょう。
比較的空いている時間帯なので、席選びの自由度も高くなります。 - 自宅学習の工夫:
スマートフォンは別室に置く、勉強専用の机を設ける、など。
環境づくりの工夫次第で、集中力は大きく変わってきます。
このように、それぞれの場所の特性を理解した上で、自分なりの「最適化」を図っていくことが大切です。
個々のライフスタイルに合う場所の選定
医学部受験では、自分のバイオリズムを理解することが重要です。
私の受験時代、朝型に無理に合わせようとして失敗した経験があります。
そこで、タイプ別におすすめの勉強スポットをご紹介します。
朝型の方は、早朝の図書館がおすすめ。
開館直後の図書館は、静寂と清々しさに包まれた最高の学習環境が整っています。
特に、生理学や解剖学など、記憶力を必要とする科目の学習に適しています。
一方、夜型の方には、24時間営業のファミレスや自習室がおすすめ。
深夜の時間帯は比較的空いているため、周囲を気にせず集中できます。
物理や化学など、問題演習を中心とした科目の学習に向いています。
ただし、通学時間との兼ね合いも考慮が必要です。
私の場合、片道1時間以内の場所に限定して探すようにしていました。
なぜなら、通学時間が長すぎると、その分の学習時間が失われてしまうからです。
効率を最大化する工夫
場所に合わせた道具やツールの活用術
効率的な学習には、適切な道具の選択も欠かせません。
以下が、私が実際に活用していた持ち運び必須アイテムです:
- ノイズキャンセリングイヤホン
周囲の音を遮断し、集中力を保ちやすくなります。 - 折りたたみ式ブックスタンド
姿勢を正しく保ち、長時間の学習での疲労を軽減します。 - モバイルバッテリー
デジタル教材の使用時に安心です。
また、デジタルデバイスの活用も重要なポイント。
私の場合、iPadとApple Pencilを使ってデジタルノートを作成していました。
クラウド同期により、場所が変わっても学習の継続性が保てるんです。
複数の場所を使い分けるメリット
実は、勉強場所を固定せず、複数の場所をローテーションで使うことをおすすめします。
これには科学的な根拠があります。
心理学の研究では、「場所依存記憶」という興味深い現象が報告されています。
異なる場所で学習することで、記憶の定着率が約20%向上するというのです。
私の受験時代の例を挙げると:
朝:図書館で基礎的な教科書の読み込み
午後:自宅で問題演習
夜:カフェで復習とまとめ
このように場所を変えることで、脳に新鮮な刺激を与え続けることができました。
失敗しないための注意点
勉強場所選びで陥りがちな落とし穴
ここで、要注意なポイントをお伝えします。
一番の落とし穴は、「居心地の良さ」と「学習効率」を混同してしまうことです。
例えば、お気に入りのカフェで勉強していると、つい長居してしまいがち。
でも、実際の学習効率を振り返ってみると、案外低かったということはありませんか?
また、「この場所なら集中できるはず」と、環境に依存しすぎるのも危険です。
どんな環境でも集中できる精神的な強さも、医学部受験では必要になってきます。
保護者や家族の協力を得るコツ
自宅で勉強する際の大きな課題が、家族との関係です。
私も最初は家族の理解を得るのに苦労しました。
ですが、以下のような具体的なお願いをすることで、協力を得られるようになりました:
- 勉強時間帯の音量への配慮
- 集中したい時間の来客制限
- 勉強スペースの確保
特に効果的だったのが、1週間の学習計画表を家族と共有すること。
いつ集中が必要か、いつなら話しかけてもOKかが明確になり、お互いにストレスなく過ごせるようになりました。
まとめ
医学部受験における勉強場所選びは、単なる「どこで勉強するか」という問題ではありません。
それは、あなたの学習効率を最大化するための重要な戦略なのです。
今日お伝えした内容を要約すると:
- 自分のリズムと相性の良い場所を見つけること
- 複数の場所を使い分けて、記憶の定着を促すこと
- 必要な道具とデジタルツールを効果的に活用すること
- 家族との良好な関係を維持しながら学習環境を整えること
これらのポイントを意識して、あなたに合った勉強場所を見つけてください。
今日からできるアクションとしては:
- 現在の勉強場所の学習効率を数値化してみる
- 新しい勉強場所を1つ試してみる
- 家族と学習計画について話し合ってみる
いかがでしたか?
医学部受験は確かに長い道のりです。
でも、適切な環境選びができれば、その道のりはより確かなものになるはずです。
みなさんの医学部合格を、心より応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。